レーザー光で、むし歯の状態を数値で管理
-ダイアグノデントペン-

ダイアグノデントペンとは

ダイアグノデントペンとは、レーザー光により、むし歯の程度を数値に置き換える事のできる、光学式う蝕検出装置です。

視診・触診やレントゲンなどによる診断に加え、ダイアグノデントペンを使用する事で、「すぐに削る治療」が必要なのか、「進行状況に合わせて適切な管理をする治療」ができるのか、より正確な治療計画を立てる事が可能となります。

安全なレーザー光を使用するため痛みもなく、小さなお子様や妊娠中のかたにも安全に使用することができる装置です。

ダイアグノデントペンの仕組み

ダイアグノデントペンは、歯面にレーザー光を照射する事で起こる蛍光反射を測定し、数値化する事でむし歯を検出します。健康な歯質には低い値が示されますが、むし歯の場合には高い値が示されます。

ダイアグノデントペンの測定方法

歯にそっと沿わせて、歯面に655nmの低出力レーザー光を照射するだけなので、痛みもなく安心してご使用いただけます。

健康な歯の場合、レーザー光は反射しませんが、むし歯になっている箇所に正しい角度で当てれば光が反射し数値は上昇します。角度によって数値がことなるため、同じ箇所でいくつかの角度を試し正確な数値を測定する必要があります。いくつかの角度を試した結果、一番高い値がどの基準だったかを確認して診断を下します。

2種類の先端

咬む面用

直進するレーザー光を出します。
初期のむし歯や、エナメル質表面下に隠れたむし歯を検出できます。

歯と歯の間用

プリズムにより、100度偏光してレーザー光を出します。歯と歯の間の発見しにくいむし歯を検出できます。

ダイアグノデントペンの数値と診断基準

0〜15

健全歯質

16〜40

経過観察とする値(予防処置)

41以上

「MI」を心がけて最小限の侵襲的治療を行う値

※表はあくまで目安となります

「MI治療」とダイアグノデントペン

「MI治療」の「MI」とは、ミニマルインターベンション(Minimal Intervention)の頭文字です。
直訳すると「最小の侵襲」という意味になります。
つまり「MI治療」とは、『出来るだけ歯を削らないで治療する』という意味です。「MI治療」は、2002年のFDI宣言で世界中に配信され、現在は歯科界に大きく浸透してきています。

従来までのむし歯治療をした歯のライフサイクル

従来までのむし歯治療は早期発見、早期治療が基本でしたので、小さくてもむし歯を見つけたら、とにかく削って詰める治療を行っていました。

6歳

大人の最初の歯は、6歳前後に生えてきますが、生えて間もない歯はとても柔らかいので、むし歯になりやすく、むし歯予防が大切です。

6歳〜

むし歯の早期発見、早期治療で、小さな初期むし歯を削って金属や プラスチックの詰め物をします。

16〜18歳前後

詰め物が取れたり、詰めた箇所からむし歯が再発したり、詰め物の周りが欠けたりして、再びむし歯治療で歯を削り、金属の詰め物が大きくなります。

25歳前後

詰め物が再度取れたり、詰めた箇所からむし歯が再発したりして、再びむし歯治療で歯をさらに大きく削り、もっと大きな金属の詰め物になります。

35歳前後

歯がしみたり、再度詰め物が取れたりで、神経を抜き、歯を全体的に削って被せ物になります。

45〜50歳前後

被せ物が取れて歯科医院へ行くと、もう治療が出来ないので、抜歯になると言われ、歯を失います。

このように歯を削ると、歯の寿命が短くなる傾向があることから、痛みが強い場合や削らないと治せない大きなむし歯を除き、最近は”見つけてすぐに削る治療“から”進行状況に合わせて適切な管理をし、できるだけ削らない治療“という方向に歯科治療技術は進んでいます。

ダイアグノデントペンは、従来の審査方法だけでは難しかった、むし歯の経時的な状態が把握できるため、治療のタイミングの判断がしやすくなり、MI治療の実践が可能となるのです。

当院の歯を削らないための予防法・治療法

当院では、持って生まれた大切な歯をできる限り損なう事なく、皆様に過ごしていただきたいという思いで、様々な歯を削らないための予防法や治療法を取り揃えております。

イオン導入器

「〝削らない〟

という選択肢のために」 

以前は保険診療外だったため、ダイアグノデントペンの存在を知らなかったという方も多いのですが、
今は保険診療となっていますので、気兼ねなくダイアグノデントペンでのむし歯診断を受ける事ができます。

ぜひこれからの健康な歯のために、ダイアグノデントペンをお試しください。
スタッフ一同、心より待ちしております。

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